院長コラム
梅雨の季節
2025年06月25日
梅雨時は、散歩の途中の河川敷で急に雨が降られることがあります。そんな時は、阪急電車のコンクリート橋の下に避難するのが一番です。先日も散歩の途中で空が低く暗くなり、遠雷が響くので、橋の下にげこみました。ここまでは雨も降り込まず、犬を撫でてブラッシングしてやると、気持ちよさそうに寝転んで目を瞑ります。犬にとっては、にわか雨は天の贈り物かもしれません。
やがて雨足が強くなり、五月山方面に稲妻が走り、太鼓のような雷鳴が天地に轟き渡りました。大抵のことには驚かない愛犬も、ちょっと心配そうに首をもたげます。大粒の雨が、川面を叩き、先ほどまでいた水鳥たちはすっかり姿を消しました。老犬をだいて30mほど離れた高速道路の高架下まで避難するか、雨脚が弱まるまでここに止まるべきか。思案のしどころです。今、ここを出れば、途中で全身濡れ鼠になるのは、目に見えています。でも、雷に打たれたら大変だ。こんな時は、退路を確かめつつも、冷静な状況判断が必要です。気温が急に下がったのは、すでに寒冷前線が通過したものと思われ、コンクリート橋のとゆからこぼれ落ちる滝のような水も少しずつ穏やかになったきたーー、雷もあれを最後に東の方に移ったようだ。もう少し様子をみることにして、犬を抱いて橋の下でじっとしていると、橋脚に避難していた鳩やスズメたちが寄ってきました。野生の鳥は、天気の変化に敏感です。やがて、空が幾分明るくなって、中洲に草の中にいた白鷺が首をもたげ、2羽の残りがもが仲良く水面を泳ぎ出しました。気がつくと雨はすっかり上がっています。濡れた草の上を歩きながら、無事に我が家へ帰宅できました。でも今回はただラッキーだっただけかもしれません。梅雨や台風シーズンは、天気に十分注意をされ、不要不急の外出は避けましょう。(そんな時に犬の散歩に行っているやつに言わたくないーーーごもっともです。)
アメリカ建国の父であるフランクリンは、凧の綱に金属線を使い、雷雲から落ちる静電気を金属線に誘導して雷を観測しました。この勇敢な実験がなければ、雷の正体はわからなかったでしょう。先日、報道番組で落雷特集をやっていました。雷にあった時は、家の中か車の中にいるのが安全なようです。よく言われる大きな木の下は、人の方が電気の伝導性が高いので、木に落ちた雷が地上に達するまでに人に誘電してしまうかもしれません。また避雷針は、もともと建物や施設を雷の被害から守るもので、広場などでは常に落雷の可能性があるそうです。同番組では、NTTが開発中の避雷ドローンの話題もありました。コンサート会場など人の集まる広場の上に、ドローンを飛ばし、フランクリンよろしく雷を捕まえようというのです。こんなのが実用化されたら、さすがの雷神もお手上げですね。いずれにしても 君子危の近寄らす。くわばらくわばら。
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〒666-0014 兵庫県川西市小戸1丁目7-13
- 阪急「川西能勢口」駅
東改札を出て11番出口方向 徒歩1分
休診… 火曜午後、木曜午後、土曜午後、日曜、祝日
受付終了時間は診療終了時刻の15分前となります。
診療は予約優先で行いますので、
できるだけ前日までにご予約ください。
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