院長コラム
臙脂色は誰にかたらむ
2026年03月03日

クリニックのロゴは、開業時に外国のデザインサイトから著作権ごと買いとったものです。女性の髪が風に流れるハイカラな臙脂(えんじ)色のデザインが気に入っています。与謝野晶子女史の詩に、「臙脂色は誰にかたらむ血のゆらぎ春のおもひのさかりの命いのち」(みだれ髪)というのがあり、それにちなんだものということは、以前にこのコラムでも取り上げました。(与謝野晶子とパンデミック 2020年9月)臙脂色は、黒みを帯びた深く艶やかな紅色で早稲田大学のイメージカラーでもあります。その名前は、古代中国の「燕(えん)」の国で使われていた化粧紅や顔料に由来するとされています。 臙脂は、東南アジアや南アジアに分布するラックカイガラムシという昆虫が分泌する樹脂物質(紫鉱)から得られます。臙脂が日本に伝わったのは、奈良時代といわれてきました。

先日の新聞記事に、奈良県明日香村の高松塚古墳(7世紀末〜8世紀)の極彩色壁画(国宝)に、この紫鉱が使われているというニュースが出ていました。(朝日新聞 朝刊 2・25)絵画の彩色に用いられた国内最古の例となり、中国の唐などを経由してもたらされた新技術が使われていたことになります。昭和47年3月に、この古墳の内部を内視鏡で調べたとき、極彩色の壁画が発見され一大センセーションをまき起こしたのを、微かに覚えています。壁画には、側壁面に男女人物群像、四神、日月、天井部に星宿が描かれていました。星宿(星座)は、西洋の星座とは違う中国の黄道28宿(月の1日の動きを1宿とする)が表されています。また出土品の一つである海獣葡萄鏡は、唐の都 西安の墓から出土したものと同笵鏡(同じ鋳型を用いて鋳造された鏡)だといわれます。そして、同様の極彩色壁画が、朝鮮の高霧古墳群(世界遺産)にも確認されている。当時の日本と大陸との人や物の交流を想う時、しばし古代のロマンに思いを馳せることができました。

飛鳥美人で知られる西壁女子像群
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