2022年02月04日

二月三日は、二十四節気の節分。言わずとしれた豆まきの日です。子供の頃は、住居をかねた祖父の医院で看護師さんに付き添われて薄暗い病室で豆をまいて歩いた思い出があります。節分につきものの「鬼はらい(やらい)」の行事は、中国の大儺(たいな)が源流で、呪師が熊の皮をかぶり，四つの黄金の目玉のある面をつけ，黒衣に朱の裳（も）をつけ，手に戈（ほこ）と盾（たて）とをもって疫鬼を追い出したのが始まりだそうです。（平凡社世界大百科事典より）いまも同じような風習が　「ナマハゲ」「アマメハギ」「ナモミ」「バンナイ」などという名前で全国に伝わっていますね。疫病や災厄の発症を魑魅魍魎（ちみもうりょう）の仕業として、それを鬼の形に具象し、場外へ追っ払う模擬動作のことを追儺（ついな）とよび、これも中国より入った風習です。慶雲3年（706）にすでに宮廷の儀式として行われていますが、これは諸国に悪病が流行し、それを駆遂する呪術として行われたものといわれています。豆まきについては、宇多天皇のとき、鞍馬山の奥、僧正谷にすんでいた鬼神が、都に乱入しようとしたので3石3斗の豆をいり、鬼の目つぶしをして災厄をのがれたのがはじまりと伝えられています。（日本の鬼の交流館HPより）鬼退治という事なら地元の多田源氏の嫡流、源頼光（らいこう）の大江山の鬼退治が有名です。昨年は、頼光没後1100年にあたり、多田神社で鬼滅の刃（鬼切り丸）の特別展示がありました。おみくろんなる流行病が　一日も早く終焉しますように。

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