院長コラム
立山のトロリーバス
2024年12月04日
今年の夏、家内と立山アルペンルートで黒部ダムへ向かったおり、立山トンネルのトロリーバスに乗りました。無軌道の道路を架線から電気供給されて走るトロリーバスは、昭和の半ばまでは都市交通の花形でした。私と同年代の方かご年配の方なら、子供の頃に全国各地にあったトロリーバスに乗ったご経験もおありでしょう。立山トロリーバスは、立山登山のベースキャンプの室堂と深緑の黒部湖を臨む大観峰の間の約3.7キロのトンネルを、約10分で結んでいます。立山自体が雄山神社の御神体なので、山の直下を貫くトロリーバスの旅は、まるで胎内巡りのような不思議な体験です。(神仏混淆ですから、神道だ仏教だなんて細かいことはおきましょう。)全国で、最後まで残ったこのトロリーバスも、今シーズンでおしまいです、来シーズンからは、新型の電気バスが代替します。また懐かしいものが、ひとつ消えていくかと思うと、初めての立山行で、最後のトロリーバスに乗れたことに感謝です。
全国で初めてトロリーバスが走ったのは、地元の川西の満願寺だったとか。金太郎さんの墓もある満願寺へ参拝する休坂は、自転車で登っていくと息がきれるほどです。1928年(昭和3年)8月1日に阪急電鉄の花屋敷駅(現在の雲雀丘花屋敷駅)と新花屋敷(現在の川西市満願寺町付近)の間1.3キロメートルを結ぶ区間で運行を開始したトロリーバス。温泉宿・遊園地へのアクセス路線として、当時のバス(ガソリンエンジン)では登坂不可能な急勾配を越えるためのものでした。実際に運行してみると、片道10銭、往復15銭という高い運賃に加え、ソリッドゴムタイヤであるため振動が激しく、乗客の評判は悪かったようです。雪の日にスリップして乗客も降りて押すというようなこともあったとか。コンクリート舗装が不出来だったせいもあり、路面の陥没が多発し、それがもとでシャフトの折損やギアの破断などの車両故障も相次ぐ。結局、業績不振により、1932年(昭和7年)1月に休業、同年4月には廃止されています。(Yahoo News わずか4年足らずで消えた日本初のトロリーバス 日本無軌道電車の廃線跡を辿る(兵庫県川西市・宝塚市)より)意外な地元との縁にも、驚いた次第。
〒666-0014 兵庫県川西市小戸1丁目7-13
- 阪急「川西能勢口」駅
東改札を出て11番出口方向 徒歩1分
休診… 火曜午後、木曜午後、土曜午後、日曜、祝日
受付終了時間は診療終了時刻の15分前となります。
診療は予約優先で行いますので、
できるだけ前日までにご予約ください。
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