2023年08月28日

お盆休みに、避暑をかねて家内と北海道をたずねました。現地も結構暑かったのですが、北の大地でとれた新鮮な野菜や海の幸を堪能し、元気をもらう事ができました。今回のお目当ては、2020年にオープンしたばかりの民族共生象徴空間、国立アイヌ民族博物館です。失われつつある先住民の文化を後世に伝える事と、歴史の中で抑圧され差別されてきたアイヌ民族との融和を計る事を目的に作られた国立の施設です。かといって、べつに肩に力をいれて見学する必要はありません。最新の映像技術と若い人たちが中心になって復活させたアイヌの踊りは、ダイナミックで一見の価値があります。そして、カムイ（環境　自然）と共生して生きるアイヌ（人間）の姿に、国連の提唱する持続可能な開発目標（SDGs）の一端を見たような気がしました。

アイヌの人々の世界でフクロウは特別な存在です。アイヌ語ではシマフクロウの事をコタンコロカムイ＝村を守る神と呼び、夜になると起きてジッと村を見守り偵察してくれる守り神としてみていたようです。以前、猪名川の河原でフクロウを保護した事のある私は、特別な縁を感じて、フクロウの木彫りを買い求めて、クリニックの靴箱の上にかざっておきました。玄関先にある手作りのフクロウのポストとともに、患者様の健康を見守ってくれています。

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