2022年05月26日

ゴールデンウイークに、家内と愛犬をつれて京都府の美山にある茅葺きの里へ行ってきました。田んぼの中に、昔ながらの古民家が点在し、山沿いには小さな神社やお堂がひっそりと佇んでいます。ついこの間までは日本中のどこにでもあった懐かしい山村の風景です。田植えの準備のととのった水田からは、カエルの声がかしましく、サギが小魚を狙っています。小さな丘陵地をゆっくり巡って歩いても２時間ほどですが、藍染めのコレクションを観たり、古民家を利用した食堂で地産地消の食材に舌鼓をうち、観光センターではタケノコや新鮮な野菜、山菜など地元の特産品を購入できます。愛犬のティアラ（10歳）も元気に山里を散策したあと、由良川の渓流で自慢の泳ぎを披露して大満足でした。この日本の原風景に魅了された素敵なクリエーターがおられます。茅葺きの里のギャラリーで、展示会をされていた山崎昌伸さんです。（http://okubaka.com/) 四季の花や風物を伝統色で再現した美しい絵はがきや、屏風絵などのなつかしい工芸品が茅葺きの民家によく似合います。心に響く優しい言葉をそえた色紙は、癒しを重視する当院のコンセプトにぴったりです。一緒に購入した手作りの木製のパネルに入れて、待ち合いの古い靴箱の上に飾ると、昔からそこにあるようにフィットしました。山崎さんは、いろいろな病院をまわって患者さんや医療関係者の生の声を聞いて来られたそうです。それらを詩にして和紙に書き付け、一冊の本にまとめられました。そこには、病者への優しい視線があふれていました。大病を患って入院した経験のある私には、心にしみる詩の数々でした。（クリニックに飾ってありますので、ご覧になりたい方は　お申し出下さい。）

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