2020年03月10日

新型コロナウイルスの流行で、学校は一足早い春休み。仕事をもつお母さん達は大わらわ、本当にお疲れ様です。我々の業界でも医師会や研究会など大勢が集まるイベントはことごとく中止され、楽しみな飲み会やカラオケにも行けず、ちょっと憂鬱。クリニックでは手指の消毒を徹底し、１処置１手洗いの原則を遵守し、人の手に触る部分（ドアノブやスイッチ、マウスなど）はアルコール消毒し、こまめな換気を心がけています。当クリニックは原則予約制ですので、それほど待合室が混雑することはありませんが、妊婦さんがかかると重症化する―などの情報に接すると、ひたすら感染が広がらない事を祈るのみです。診察室ではマスク越しに対応していますが、ご容赦ください。

大学の研究室にいた頃、子宮頸部（入り口）の局所免疫の研究にも携わっていたことから、現在、コロナウィルスへのささやかな抵抗を試みています。子宮頸部も気道も眼瞼結膜も粘液に守られているのなら、粘液のウイルスに対する防御力を上げることで身体全体の免疫力を高められないか？という考えです。実際に、乳酸菌や乳酸の摂取が局所粘液の免疫性を上げるという知見はたくさんあります。そこで、某医薬品メーカに協力をお願いして乳酸菌製剤（京都のお漬け物から取り出したもので気道粘膜の免疫を高めると言われるもの）のサンプルを頂き、来院患者さんに配布しました。服用した患者さんの御意見・御感想が頂けるのは１ヶ月後です。その頃までに流行が収まってくれたらよいのですが。乳酸菌製剤に興味をもたれた方は診療時にご質問ください。

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