2024年08月28日

今年も自宅に程近くの河原で猪名川花火大会が行われました。毎年、近隣から１０万人以上が訪れる大イベントです。4000発もの打ち上げ花火が北摂の夜空を彩り、盛大な仕掛け花火が猪名グラウンドを奔ります。花火のルーツは、古代中国の「狼煙（のろし）」だそうです。武器としては、元寇の際に元軍が使った硝石の火薬玉（てっぽう）が、鎌倉武士を仰天させました。日本に花火が伝来したのは、戦国時代の末期だとされています。江戸時代にはいり、両国花火大会をはじめとして、各地で花火大会が盛んに行われるようになりました。この時代に有名だったのが、鍵屋と玉屋いう花火職人。花火大会でよく「玉屋〜」「鍵屋〜」という掛け声をかける人がいるのは、その名残です。（TDK テクノ雑学より）

日本の花火職人の技術は、世界一だと言いますが、それを実感した出来ごとがありました。ちょうど、地方の学会から帰阪した機内から猪名川の打ち上げ花火を見た時です。当たり前ですが、球状に広がる花火は上空から見てもまんまるく見えるはずです。打ち上げ花火の難しさは、点火後に綺麗な球状に広がるように、火薬だまを均等に詰めていく作業なのだそうです。どの方向から見ても、見事な大輪を開く花火。日本人に生まれてよかったと思った瞬間でした。

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