2024年03月18日

３月８日は、国連が制定した「国際女性デー」。1904年3月8日、ニューヨークの女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたのが起源となり、女性の権利と男女共同参画社会を求める記念日です。当日の新聞紙上には、女性デーに関するいくつかの記事があがりました。そのなかで私の興味を惹いたのは、経済産業省が２月に発表した更年期症状による経済損失の記事です。更年期障害で離職を余儀なくされる事で約１兆円、パフォーマンスの低下で５６００億円とう莫大な試算がなされています。数年前に明らかになった月経困難症や随伴症状による経済損失が、6800億円だった事を思うと、この数字がいかに大きなものかがわかります。（2024年３月８日朝日）

私事で恐縮ですが、ある地方都市に住む叔母の一人は、４０代の頃、更年期障害に苦しみながらも、それは病気ではないからといわれ、また相談できる医療機関もなかったそうです。くだんの記事によると、４０代〜５０代の女性の１８〜２０％が、医療介入の必要な更年期症状が見られるにも関わらず、更年期障害での受診率は6.6%にとどまったとの事です。

更年期障害の治療は、単に不足したホルモンを補充したり、季節や症状によっていろいろな漢方を工夫するだけでは不十分だと考えています。私のクリニックでは、患者様のおかれた社会背景や家庭環境を考慮した個別治療を行ってきました。女性特有のお悩みに気楽に相談できるように、丸い机で患者さんと向き合ってお話を傾聴するようにしています。またスタッフすべてがお一人お一人のお悩みに寄り添っていきたいと考えて　いろいろなプログラムをご用意しています。かつて温泉郷であった川西にあやかって、静かな個室でよもぎ蒸しのプログラムを提供したり、大画面のスクリーン一杯に映し出されるリゾート風景を見ながらベテランの女性理学療法士がリラクゼーションマッサージを行ったりしています。ご興味なある方は、お電話でお問い合わせ下さい。

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